海外FX業者のFBSには6種類の口座が設けられていますが、主に取引されている口座はスタンダード口座、セント口座、ECN口座の3つです。
その他の3つの口座の特徴は以下になっています。
・マイクロ口座
スタンダード口座に似ていますが、スプレッドが原則固定されています。
・ゼロスプレッド口座
名前の通り、スプレッドがゼロというメリットを備えていますが、取引手数料が1ロット(10万通貨)当たり片道10ドルからと高額になっています。
・クリプト口座
仮想通貨専用の口座であり、100種類以上の仮想通貨をMT5を使って取引します。
3口座の主要銘柄のスプレッド一覧
3口座における主要銘柄の平均スプレッドは以下になっています。
(左からスタンダード口座/セント口座/ECN口座)
・米ドル/円:1.45pips/1.51pips/0.95pips
・ユーロ/円:2.05pips/2.04pips/1.64pips
・英ポンド/円:4.06pips/4.48pips/2.74pips
・豪ドル/円:2.21pips/2.08pips/1.94pips
・ユーロ/米ドル:1.01pips/1.12pips/0.81pips
比較しやすいように、ECN口座のスプレッドは実際の数値に取引手数料(往復6pips)を加えたスプレッドになっています。
ECN口座のスプレッドが狭いのは、注文方式の違いが影響しています。
スタンダード口座やセント口座がLP(提携金融機関)を経由するSTP方式を採用しているのに対し、ECN口座は利用者の注文を直接インターバンクへ流すECN方式を採用しています。
STP方式は取引手数料が無料ですが、ECN方式は手数料を取られます。
なお、通貨ペア以外の銘柄には以下などがあります(スタンダード口座とセント口座はほぼ同スプレッド)。
2)株価指数(NASDAQ、S&P500など):25.0pips
3)貴金属
・XAUUSD(ゴールド/米ドル):3.2pips
・XAGUSD(シルバー/米ドル):1.4pips
XMのスプレッドとの比較
人気NO1業者のXMのスプレッドと比較した数値が以下です。
1)スタンダード口座(左:FBS/右:XM)
・米ドル/円:1.45pips/1.60pips
・ユーロ/円:2.05pips/2.35pips
・英ポンド/円:4.06pips/3.73pips
・豪ドル/円:2.21pips/3.52pips
・ユーロ/米ドル:1.01pips/1.66pips
2)ECN口座(左:FBS/右:XM・ゼロ口座)
・米ドル/円:0.95pips/1.10pips
・ユーロ/円:1.64pips/1.45pips
・英ポンド/円:2.74pips/2.33pips
・豪ドル/円:1.94pips/2.52pips
・ユーロ/米ドル:0.81pips/1.06pips
一部の通貨ペアでXMのスプレッドが狭くなっていますが、全般的にはFBSの方が有利な数値になっています。
ただし、XMには取引するたびに付与されるXMP(取引ボーナス)があり、XMPを加味すると、コストにおける負担はXMがかなり低くなっています。
スプレッドの変動
スプレッドは常に一定しているわけではなく、以下のタイミングの時に大幅に広がる可能性があります。
2)週末・週明け
3)経済指標発表時
FBSは日本時間の平日6時前後の早朝(冬季は7時前後)に、15分程度スワップポイントを確定するなどのデータ処理を行うため、取引ができなくなります。
この時間帯を狙った駆け込み取引がよく行われることから、価格の急変とともにスプレッドが広がりやすくなります。
また、深夜時間帯(22時頃〜早朝)は世界的に取引が閑散とする時間帯のため、『注文がマッチングしない』、『適正な価格が出ない』ことが多いことから、スプレッドが拡大します。
なお、経済指標の発表時は機関投資家などが取引の機会を狙っているため、注文の殺到することが多くあり、スプレッドも極端に広がります。